NO.98.おとぎの国「コルマール」に残るある画家の傑作!

おとぎの国「コルマール」に残るある画家の傑作!
北海に注ぐライン川に沿ったアルザス川に沿ったアルザス地方は南北に2つの地域に分かれている。北がフランス語のラインの下流を意味するバラン県。南は、上流を意味するオラン県。バラン県の中心がストラスブールオラン県の中心がコルマールである。
コルマールは、二度の大戦をの戦禍を免れた為中世からルネッサンスにかけての美しい建物が街中に残っている。

澄んだ水の流れる運河のお陰でしっとりした情緒を感じるおとぎの国のようだ。コルマールのみどころは、『ウンターリンデン美術館』昔の修道院がそのまま美術館になった建物で圧巻は、『イーゼンハイムの祭壇画』この作品は、中央のキリストが磔刑で描かれひどい湿疹と青紫の斑点が浮き上がり苦悩で顔をゆがめている。悲惨さや苦しみを隠すことなく精悍に描いた描写は、凄いインパクトを与えてくれる。祭壇画の画家は、ドイツ人の『グリューネヴァルト』この不明の画家はドイツルネッサンスを代表する画家として評価されているらしい。

美術館から町の中心に向かって歩くとコルマールで一番美しい『メゾンデテット』に出会う。

だんだん屋根に手の込んだ飾りが乗っている17世紀方建つレストランで隣接して旧ワイン取引所、路地を曲がるとアーケードやアールヌーヴォの装飾で囲まれたお洒落なティーサロンやショップが並んでいる。その先にある『バルトルディ美術館』は、皆さんが良く知っている『自由の女神』を作った彫刻家の生まれた瀟洒な家デ彼は、パリで1904年になくなっている。家の中庭には、彼のブロンズが飾られ、館内には、アメリカ航路運搬の様子を事細かに撮影された写真が展示され当時の面影が偲ばれる。

ストラスブールにプチットフランスがあるようにコルマールの街の南側に小ヴェニスを意味するプチットヴニーズがある。運河沿いに広がる目が覚めるほど綺麗な場所だ。運河に広がる橋を渡るとさらにステキな一画がある。
色彩色で飾られたようなコロンバージュ様式の建物が立ち並んでいる。
ライン川に沿って縦一直線に続くフランス屈指のワイン街道の緑色のボトルの美味しさは、抜群で魚介類料理に合う。コルマールは、こうしたアルザスのワイン街道の出発点でもある。パリから新幹線で1泊2日の行程で訪れることをお勧めする。

ちなみにクリスマスタイムや正月空けのパリの騒々しいショッピングタイムから向けだしてゆっくりアルザスの地方都市でおいしいグルメとワインを味わう旅もステキだと思う。