NO.155.イタリアお薦めの保養地「コモ湖の名門ホテルヴィラ・デステ」
コモ湖(Lago di Como)
ミラノの北部、北イタリアのスイスとの国境の間にはアルプスを背にした自然豊かな
湖水地域があり、この一体の幾つもの美しい湖畔スポットを代表するのが「コモ湖」
コモ湖は長さ46キロ、最大幅が4.3キロの大きな湖でミラノからは
中央駅もしくはカドルナ駅から電車に乗って30分。
コモ湖の歴史は古く、シーザーやローマ皇帝といったイタリアの君主たち、ヨーロッパ
各国の王室や、大富豪などによって愛され続けてきた、とても気品のある
観光地であり、多くのパトロンに招かれて有名な詩人や画家もここを訪れ、
その美しき湖畔の姿を描いたとされている。
コモ湖は伝統ある避暑地として世界的にも有名で、近年ハリウッドスターが
こぞってヴィラなどを建てることから地元では「リトル・ハリウッド」などと
呼ばれる高級リゾート地。湖畔沿いには多くのカフェやレストランなどが立ち並び、
高級ヴィラにて優雅なひと時を過ごすことができる。
コモ湖では遊覧船観光やコモ湖を見下ろし、アルプスが一望できるゴンドラなどの
施設もあり、都会の騒がしさから逃れ、ほっと一息つくにはおすすめの場所である。
またコモ市の街中では美しいドゥオーモを中心にブティックやお土産やなどが立ち並び、
ショッピングも楽しむことができる。コモ湖の近辺は美しい自然から生み出される
「絹」が古くから有名で多くの絹産業が今も栄えている。
このコモ湖で私がお薦めするホテルが、5ツ星「ヴィラ・デステ」
湖のほとりの洒落た、名門ホテルで、往年の名画”舞踏会の手帳”の
ロケ地として有名である。湖畔の小道を20分ほど走るとゲートがあり、
そこから更にマロニエのプロムナードを走ると正面にお屋敷が現れる。
かっては、枢機卿の館だった。
湖に面したスウィートルームは調度品といい窓からの眺めといい
満足すべき景観が自然派の画の世界を見せてくれる。
ホテルのレストランに行くと正装をした男女がエレガントなディナーに
舌鼓を打ち、湖に写る帳の世界を楽しむ贅沢は最高の至福の時・・・
翌朝は、湖の夜明けを堪能し、朝日の差し込むダイニングルームで
朝食を楽しむことが出来る。
ホテルでモーターボートの予約をしてコモ湖を湖から眺めるお屋敷巡りも
お勧めであるが途中、アルプスの画家セガンティーニをしのんでから
アルプス越えてスイスへへ足を伸ばすのも楽しい旅のお薦めコースである。
※ホテルとしての歴史は約130年であるが、この建築物の歴史は16世紀(1568年)にまで遡り、現在国の重要文化財に指定されている。太陽に照らされ、煌く湖水も美しいが、イタリア式庭園がまた美しい。