NO.112.「パリの最古のカフェとレストラン」
パリ最古のカフェをご存知だろうか?
パリ6区のフランス学士院近くのランシェンヌ・コメディ通り13番地に1686年
パリ最古のカフェ「プロコップ」がある。
創立者は、プロコピオ・デイ・コルテルリと言うシチリア貴族。
彼のカフェ哲学は、カフェは、コーヒーを飲むだけでなく客がのんびり腰を落ち着ける。
サロンのようなものでなければと考え、店の天井にシャンデリアを、店には、大理石の
テーブルを、壁には、鏡をはめ込み、メニューは、コーヒー、紅茶、チョコレート、
砂糖漬果実等…
その中でも何より人気を呼んだのが「イタリア渡来のアイスクリーム」!
さらに、プロコピオは、店のストーブの煙突にその日のニュースを張り出した!
ニュースの仕入先は、町のゴシップ屋から収集!この店のストーブは、現代のメデアの
役目を果たしていたといえる。
やがてこの店は、文人ルソーやヴォルテールも通いつめ
「18世紀の文学カフェ」へとなっていく!
あのナポレオンも、無名時代ここの常連だった!
さて、パリ最古のレストランと言えば、1765年
パリ1区のルーヴル美術館近くに開業した「ブーランジュ」!
当時の看板には、こう書かれていた!
「腹ペコのものは、来るがいい!余がなおして進ぜよう!」
そもそも「レストラン」と言う言葉は、なおして=レスタウラボ(Restaurabo)
からきたもので、英語のレストアに相当し「直す」「元に戻す」と言う意味らしい。
当時は、質素な1皿料理だけだったがたちまち評判になりそれから1皿に適量の料理を
盛り付けして人気を取ったとか…
とはいっても、フランスでは、本当の人気は、美人のかみさんを目当てにお客が
来ていたとの話もある!
ちなみに、当時の啓蒙思想家ディドロもこのかみさんがお気に入りで通いつめたとか…
こんなパリの町のゴシップや歴史探訪も ちょっとしたニュースで楽しい旅になるかも!
パリの街歩きは、きっと楽しい思い出になるはず。私もおすすめします!