NO28.ベルリン:近道をしようとして大発見!「歴史に残るフンボルト大学」
ベルリン「ウンター・リン・デン・周辺」
森鴎外の「舞姫」の中にも出てくるウンター・リン・デン。
ベルリンのノスタルディクな見どころが集まっている場所である。博物館島から電車通りに沿って国立オペラ座方面に歩いていくと疲れがピークに達した時、ふっと緑の庭園が目に止った。
暫く休息しようと中に入っていくと蔦が絡まる中庭にでて初めて「フルブライト大学」と判る。
この名門大学は、2次世界大戦前までは、ベルリン大学といって多くの歴史に残る著名人を輩出している。医学博士のコッホ、グリム兄弟、アインシュタイン,ハインリヒ・ハイネ、カール・マルクス、エンゲルスなどがいる。 この建物は、フリードリヒ大王が、ハインリヒ王子の為に建てた宮殿で1810年に大学を創設。中庭では、日本の大学生より老けた30歳-40歳ぐらいの学生が多く見受けられ年齢に関係なく勉学に励み将来の方向を見出している。
戦後、西側にベルリン自由大学が創設され従来あった東側のベルリン大学は、「フンボルト大学」と呼ばれるようになった。
正面玄関には、フンボルト兄弟の石像が据えられウンター・リン・デンに面し立派な正門は素晴らしく、フリードリヒ大王騎馬像前の立派な建物は、国立図書館でベルリン大学初代総長「フィフィテ」は、ナポレオン戦争でフランスに敗れたドイツを奮い立たせる為、ここでかの有名な「ドイツ国民に告ぐ」を演説した。建物は、1914年に今日の姿となり蔦の絡まる中庭が美しい。内部も17世紀の古い書物が保管され見学も出来る。フンボルト大学の周辺は、見どころも多くブランデンブルク門までの散策は、森鴎外の気分で散策して欲しい。