NO.174フランスの小さい村々を訪ねて「バスク地方の村でカルバドス/シードルを味わう」
③フランスの小さい村々を訪ねて
「バスク地方の村でカルバドス/シードルを味わう」
Sareサールの村を観光中に1660年代の昔ながらの民家を訪ねる。
途中の景色は、牧歌的で丘の中腹に家屋がぽつん、ぽつんと見える。
壁の色は、白く窓枠は、牛の血で赤く塗られ東向きが入り口になっている。
西側の窓は、小さく雨風がはいらないように工夫されて1階にはシードルの
部屋と家畜の部屋に分けられ、2階が住居となって生活の場であり3階が
倉庫と穀物小屋といった造りでとうもろこしや唐辛子を乾燥させていた。
アザミの十字架が玄関の守り神として置かれ、まさに船をひっくり返して
陸に挙げたような造りの民家が資料館になっている。
元々、バスク地方では鯨船を作っていた関係上、早くからしっかりした船の
建造技術で海外交易を行っていた。
その昔、鯨漁船の飲料として作られていたのがシードルである。
BC30年代から製造されていてビタミンC補給の為に船員には、1人
2リットルの配給があったらしい。
13世紀にノルマンデーのシードルが有名になるが本家/本元はバスク地方
のようである。
バスクのシードルは酸味が強く、炭酸も入っていないが味わいある飲み物で
子供も飲んでいるのにビックリ。
スペインやバスク地方を訪れた人は、その注ぎ方に驚くが、ビンを頭よりも
高くあげ、そこから腰よりも下に持った口の広いグラスに注ぐというもの。
これは、シードルを空気にたくさん触れさせ、また高くから注ぐことで
泡が立ち、その泡が残っているうちに一気に飲みほすのが本当の飲み方だ、
とバスク観光局の方にご教授頂き真似てやってみたが中々難しい。
中庭でのシードルと生ハムのドリンクタイムは、バスクならではの楽しい
一時でお薦めである。
バスク地方に旅したい方は、是非お問い合わせ下さい!
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