NO.131.サンピエトロ寺院「ミケランジェロが描いた天井画」

サンピエトロ寺院「ミケランジェロが描いた天井画」



バチカンのサンピエトロ寺院は、ルネッサンス芸術の結晶ともいえる荘厳な建物である。
この中にあるシスティナ礼拝堂の壁画は、 「ミケランジェロが描いた傑作」だが 
こんなエピソードがあるらしい・・・。
当時の建築家ブラマンテは、ミケランジェロの人気に嫉妬して法王ユリウス2世をそそのかし、
まだ壁画を描いた事のないミケランジェロにシスティナ礼拝堂の壁画を描かせて失脚させようと
たくらんだのだ。
ライバルである画家ラファエロがバチカン宮殿に壁画を描いて大好評を得ていただけに ここで
へまをすればミケランジェロの名声が大きく傷つく恐れがあった。
ミケランジェロは、自分は彫刻家で画家ではないと懸命に断ったが、法王は、聞いてくれない。
そこで、仕方なくバチカン宮殿の裏庭で赤土と黄土を掘って膠と水を混ぜ合わせ何度も試して
満足いくものが出来るようになり、困難な仕事に立ち向かった。
数人のお手伝いだけで助手の援助も拒み、たった1人で、長さ40m、幅13mの広大な天井
取り組んだのだ。しかも20mの足場を作りそこに登って仰向けと結う不自然な姿勢で描かな
ければならず亦、滴る絵の具が目に入って目が悪くなったり、顔が「モザイクの床」のように
きたなくなってしまったという。
血のにじむような努力の末、ついに「アダムの創造」「原罪と楽園追放」「ノアの洪水」など
「創世記」の一連の物語を完成
させたことで当時名声が高かったダヴィンチや、ラファエロに、
自らの才能が勝るとも劣らないものであることを証明した!
さて、ローマに行ってもヴァチカン美術館にいけなかった方々の為にシスティナ礼拝堂の壁画
を写真で紹介しよう! これを見れば、絶対ヴァチカンに行きたくなるだろう・・・