NO.129.オーヴェル・シェル・オワーズ「炎の人、ゴッホ終焉の地」

オーヴェル・シェル・オワーズ「炎の人、ゴッホ終焉の地」
PARIS(gare du Nord) > Auvers sur Oise

数々の名画が描かれた町オーヴェル・シェル・オワーズ」
ゴッホが自らの命を絶った悲劇の場所としてあまりに有名である。
1890年5月ゴッホは、どんな思いを抱いて列車からこの地に降り立ったのだろうか?
そんな事に思いをはせながらゴッホと同じように列車でこの町を訪ねた。
パリ北駅から朝9時台のポントワース駅行き近郊線でオーヴェル・シェル・オワーズ行き
列車の出る33番ホームへ。
列車は2階建てで、赤と白を基調としたタイプでパリ北駅を出発。
暫く新幹線と並走し、やがて住宅街に入りサンツーアンローモーヌ駅までおよそ40分。
ここでクレイユ方面行き電車に乗り換える。

シャポンヴァル駅へ向かう車窓からはゴッホが描いた「カラスの舞う麦畑」が続く。
待つこと数分後、銀色の列車に乗り4つ目のシャポンヴァル駅に着く。プラットホーム
しかない小さな無人駅だ。

ホームからそのまま出れば、そこはオーヴェル・シュル・オワーズへ続くマルソー通り
名画が描かれたポイントやゆかりの地が北側の道に沿って点在している。
セザンヌの「首吊りの家」や「レミー通りの十字路を行くとガシェ医師の家の前を通り過ぎ
美しいオーヴェル城が見えてくる。ここは。印象派博物館になっていて庭には、
ザッキン作のゴッホの銅像が建っている。

ゴッホが描いたオーヴェルの教会や最後に過ごしたラヴー亭の屋根裏部屋は、現在はゴッホ
の家として公開され彼の生涯と作品を辿るビデオが上映されている。
この部屋で2ヶ月あまり過ごし、銃弾を胸に打ちこみ自殺を図るが死に切れずこの部屋に
もどって2日後に息を引き取ったそうだ。
1階は、当時と同じように復元されレストランになっている。近くには、ゴッホの墓地もある。

1時間ほど、ゆっくり散策しても3kmも歩けばオーヴェル・シュル・オワーズ駅へついてしまう。
帰りは、朝来た方向には戻らず、オーヴェル・シュル・オワーズ駅からクレイユ方面行きの
電車で一路パリへ戻る。

オ-ヴェルの駅は、ちゃんと駅舎もあり切符も買える。
銀色の車体の電車でひとつ先のヴェルモンドワ駅で下車しパリ北駅行き〔始発駅〕の
赤い2階建電車に乗換える。
発車するとすぐオワーズ川鉄橋を渡り、一路パリ北駅へ向かう。
午後パリに戻ったらオルセー美術館に行ってゴッホの絵を鑑賞するのも面白い。
今年は、デフレで海外旅行も格安!ショッピングも良いけれど名画探訪の旅もお薦めです。