NO.117.VIENA 許されぬ恋ゆえに堅く封印されたマイヤリンク事件

最近、豚インフルエンザのニュースで旅行自粛のムードが高まっている!
人の多いところにあまり行かないように言われているが、今のところヨーロッパ旅行で
キャンセルの話は聞かない!
これからは、旅行のベストシーズン!ヨーロッパに旅行される方がこれから多くなると
思うが、ウイーン郊外のマイヤリンクの「許されぬ恋ゆえに堅く封印された事件】の
話をしよう。

ウイーンの西方30キロのマイヤーリンクには、ハプスブルク専用の狩りの館があった。
当時30歳の皇太子アドルフと17歳の平貴族の娘マリーは、許されぬ恋ゆえにここで
死をえらぶ。
古くは、ダニエル・ダリュー、映画では、カトリーヌ・ドヌーヴ主演のうたかたの恋」のモデルになった

悲劇の心中事件をご存知の方も多いだろう。
1889年の1月30日雪の降り積もった森の道を1人の伯爵がバーデン駅に向けて
馬を飛ばしていた。
朝1番のウイーン行きの列車に乗り込み皇太子急死のニュースを宮廷にもたらす為だ。
これが心中である事を隠し皇太子の精神錯乱による自殺に石の鑑定書が書き換えられた。
事件の翌日、宮廷の一室で不思議な作業がおこなわれた。
皇太子の頭蓋骨に残る銃で砕かれた痕を隠す為の整形が施され、また死後硬直が
始まっていたマリーの遺体は、服を着せられ帽子をかぶらされて辻馬車に座らされ
体が崩れないよう服の背中に棒が差し込まれ生きているように見せて墓地に運ばれ
埋葬された。

いまやマイヤリンクは、ウイーンの森の中の観光地だが、何も無かったかのように
毎日世界中から観光客がここを訪れる。
謎に満ちたマイヤリンクの散策とウイーンの森の散策は一番新緑の美しい季節に行く
事をお薦めします!

お薦め北に位置する「ウイーンの森半日観光」
ウイーンの南に広がる広大な森は、ベートーヴェンやシューベルトなどの
音楽家がこよなく愛した森でもあります。ボンで生まれたベートーヴェンは
22歳のときにウイーンに移り夏の間はハイリゲンシュタットをはじめとした
緑豊かな「ウイーンの森」で一日を過ごすことが多かったと言います。
“わが恋の終わざるが如く,この曲もまた終わざるべし”、とシューベルトが
恋に苦しみながら「未完成交響曲」を作曲したのもこの森でした。
ここに来たら必ずホイリゲで白ワインを楽しむべし!!!!!!