NO.204.バッサーノ・デル・グラッパ「秋の訪れとともに出合える、芳しい造りたてのグラッパ」
バッサーノ・デル・グラッパ
秋の訪れとともに出合える、芳しい造りたてのグラッパ。
湖の町はアルプスとゆたかなヴェネツィア平原を繋ぐ要所。
川の上にかかった鄙びた橋が、切ない旅情をかきたてる。
フィレンツェのポンテベッキオの両端を引っ張ってスリムにしたような
アルピーニ橋は、ポンテ・コベルトと呼ばれる屋根付き橋。バッサーノ
デル・グラッパの町のシンボル。何度となく、戦いで破壊されたが
あくなき情熱で再建してきた。
パッサは低いと言う意味で、幾つもの丘と古い城壁に囲まれたこの町は
豊かな土壌で知られるヴェネツィア平原の収穫の女王が自然の恵みを
大判振る舞いするところである。
5月の白アスパラガス、秋の茸、旅人は、そんな季節に併せて
この町をおとずれるが、この地で生まれた透明な葡萄のお酒「グラッパ」
も旅人を魅きつけてやまないものの一つ。
かって男達の元気の火酒だったグラッパも最近は、洗練された食後酒として
飲まれている。
ワインに使った後の葡萄が原料なのでグラッパの旬な味を知りたっかたら
秋が良い!頬を染めて紅葉で身支度したこの町の素顔に、
もう一度、会いにこよう。
グラッパの全てがわかる「ポリ・ムゼオ・デッラ・グラッパ」:
老舗ポリ社が開いたグラッパのミュージアム。試飲・販売の他モダンな
デザインが美しいボトル・グラス類も買うことができる。
特にグラッパ専用グラスは、お薦め。手吹きの優美なフォルムのグラッパの
グラスやボトルは、お酒が飲めない人にも人気が高い!