フランスの現状出入国について…Reira K

フランスレポート 2022.4.1.
フランス観光開発機構 Reira Kaneda

フランスの現状出入国について…

日本出発時 出発日前までに必要なこと
① ワクチン接種証明書の取得; 自治体に依頼して送ってもらう紙のもの
(申請をして 10 日程かかる) もしくは ・デジタル庁が作成した
接種証明書アプリ(マイナンバーカードが必要だがこれならワクチン
接種後すぐに摂取記録が反映されて便利)
https://apps.apple.com/jp/app/id1593815264
②     EU DIGITAL PASSENGER LOCATOR FORM への入力;
③ 出国前 48 時間以内の PCR 検査の陰性証明 ※ワクチンを
3 度接種していない方のみ必要。ただし 2 度目の接種から
9 か月経過していない 方は不要
出発日に空港のチェックインカウンターで提示を求められる書類;
① 航空券
 ② パスポート
③ ワクチン接種証明書 ④ 48 時間以内の PCR 検査証明書
(対象者は上記参照)
※ AF の出発便がフライトキャンセルになって翌日出発となった場合でも
PCR 検査のやり直し は不要で、オリジナルフライトの 48 時間前の
PCR 検査で OK

⑤ EU DIGITAL PASSENGER LOCATOR FORM
ただこれは同じ AF でも NRT 発の場合は提示を求められ、
KIX 発の場合は求められないなど対応が 異なった。
※お客様には一応事前にお手続きいただくことをお勧めします。
NRT 空港の様子; ・パブリックエリアのレストランは比較的 OPEN
していた印象だが出国審査エリア内のレストラン は全く空いておらず、
営業していたのはセヴンイレブンくらい。
両替所や海外旅行傷害保険の窓口も一部クローズしていた。
パブリックエリアで営業しているお店 ボーディングエリアの様子
AF 機内; ウクライナ情勢を考慮し AF は南の迂回ルートで運航している。
若干時間はかかるが JAL や ANA が直 行便を停止いている中、
継続してくれているのは非常にありがたい。
所要時間; 往路は通常 12 時間半くらいが 16 時間半(お食事は 3 回)
復路は通常 11 時間くらいが 13 時間半(お食事は 2 回)
この日のフライトはほぼ満席。80%がヌーメアからフランスに戻るため
NRT 乗り継ぎのフランス人、 20%が日本人くらいの割合。
機内ではマスクの着用が義務付けられているが最初のご飯を食べ終わると
徐々にフランス人のマスク 率が下がってやや怖い印象。
マスクを二重にして防御。
フランス入国時 特に通常時から変わった点はなし。
入国審査もパスポートのみ提示。
窓口はたくさんあるのに空いているのは 4 か所くらい
20~30 分くらい待った。 この辺りも含めて以前と変わりなし。
フランス国内の様子: マスクは公共交通機関と医療機関のみ
着用義務のため、観光地、レストラン、ホテルなどでは
基本的 にノーマスク。感染症対策は消毒ジェルのみ。
パリのメトロではマスクをしていないと罰金となる旨のアナウンスが
流れることもあり、みんなちゃんとマスクをしている。
小さい店舗では入店人数制限を設けている場所もあり。入口の案内で
チェックできる。
ちなみにフランス国内の 3 月 30 日の 1 日あたりの新規感染者数は
16 万人なので決して少なくはない。
ホテルロビーに設置された消毒ジェル オルセー美術館入口に設置された消毒ジェル
室内観光地の様子(オルセー美術館とアトリエ・ド・ルミエール)
室内観光地ではシニアの方は感染対策意識が高いのかマスクを着用して
いる人が割と多い印象。 ちなみにオルセー美術館の事前予約の枠は
見学日の前日にほぼ全て埋まってしまうくらい盛況だった。
帰国の為のフランスでの手続き ①PCR 検査
通常はラボだが PCR 検査を行っていれば薬局でも OK。
いずれもマスク着用義務。

 

予約方法; ラボや薬局によって異なるが事前予約が必要な場合は
オンラインでの事前予約か TEL予約。 ちなみに今回検査を
行ったのは薬局でオペラ界隈に4か所同じチェーン店を持っている
Carré Opéra グループ https://carre-opera.com/nos-pharmacies
いずれも事前予約不要で PCR 検査が可能。
このうち PHARMACIE CHAUSSÉE D’ANTIN 店舗は日曜日も
営業しているのでおススメ。
PCR 検査の実施; 必要書類;
① パスポート
② 事前予約の場合は予約リファレンスがわかるメールなどの書類や
QR コード ③ 厚生労働省指定のフォーマット
(記入は検査後の場合でも念のため提示し、間違いなく記入を
してくれるか確認をすること)
 ④ 検査費用;44€程度 薬局内にて PCR 検査受付
店舗前に設置された仮設テントで PCR 検査 結果の受け取り;
これもラボや薬局によって様々だが今回の場合は検査結果が
出たら薬局に渡したメールアドレスにメ ールが届いた。
検査時刻;14h30 結果メール;翌日 06h00 まず検査結果が出た
旨のメールが届く。そのメール内にあらかじめ登録した
生年月日を入力し、パス ワードを送ってもらう

パスワードが届く
↓ そのパスワードでメール内のリンクから専用サイトにログイン
↓ 結果がわかるのでその画面をスクリーンショットし、
後日ラボに提示。 その後検査を依頼したラボか薬局に
出向き厚生労働省のフォーマットに記入してもらう
※これはラボにより異なり、検査を受ける際にあらかじめ
厚生労働省のフォーマットを預け、後日結 果が出たら
ピックアップするパターンもあるので要事前確認
 検査結果を確認したら再度薬局に出向き、厚生労働省の
フォーマットに記入してもらう
また、Laboratoire Richelieu というラボ
(住所 55 rue de Richelieu)は事前予約不要、
午前中の PCR 検査でその日の夜に結果が届きます。
結果の確認方法もメールに添付された PDF にパスワードを
入力するだけと上記の Carré Opéra グループに比べて
簡単なのでこちらもおすすめです。
 ②MySOS アプリのファストトラック登録
帰国後の NRT 空港内で求められる手続きを事前に
行うことで検疫手続きの時間を短縮できます。
こちらは到着予定時刻の 16 時間前までに登録が可能です。
まずは MySOS のアプリをインストールし、パスポート情報、
ワクチン接種証明、PCR 検査証明書など をインプットする
参考 URL;https://www.hco.mhlw.go.jp/fasttrack/
CDG 空港での帰国手続き; 帰国日に空港で提示を求められる書類;
① 航空券
② パスポート
③ 日本の厚生労働省指定のフォーマットによる 72 時間以内の
 PCR 検査陰性証明
 ※これは帰国便の出発より 72 時間以内の検査によるものなので
日本到着時刻などは関係ない。
さらに PCR 検査実施が 14 時でも実際に検体を採取し検査を
行った時刻から起算される。
(例;僕の場合は 3/25 の 14;00 に PCR を受けたが
検体採取は同日 21 時だったため 3/25 の 21 時から
72 時間以内に帰国便に搭乗すれば有効)
 ※ただ、CDG 空港のチェックインは自動化されているため、
チェックイン時は荷物を預けるの みなので、実際にこの
書類の確認をされるのはボーディングの時だった。
その場合すでに荷物 を預けてしまっているので、必ず
上記必要書類を手荷物として持っている必要がある。
帰国後の NRT 空港での手続空港到着後、利用フライトが
記載された紙を渡され、検査場を通るたびにその紙に徐々に
情報が記入 されていくいくつかの書類検査場の様子 途中、
唾液採取によるPCR 検査を行う。
その後 MySOS の画面を見せたりもろもろの手続きを踏んだ後、
待合スペースで待たされる。
検査結果が出た順で陰性の人のみ番号を呼ばれる仕組み。
その後預入荷物を受け取って手続き終了。
※帰国時の PCR 検査陽性の場合
万が一陽性になるケースにも備えて下記のご 案内申し上げます。
 NRT の PCR 検査の結果を待ってはいたが僕の前後の人は
番号をとっくに呼ばれ、一人取り残されていきます。
 これはもしや?と思っていた頃、完全な防護服の係官が
近づいてくるのが見えて全てを悟ることとなります。
その後、その方に NRT 内の健康相談室に連れていかれ、
同じく陽性判定の方数名と 2 時間くらい待たされ
(陽性者用の隔離ホテルがフル稼働のようで当日チェックアウトし、
簡単な清掃をしてから入居となるのでその間はこの健康相談室で
待機となります。
預け入れ荷物を受け取り専用のバスでホテルへ移動。
隔離部屋の様子(絨毯も汚れておりあまり掃除は行き届いて
いないので注意)
毎日 8 時と 15 時に自分で体温と血中酸素飽和度を図り、
アプリで申告をする。
隔離期間について; ・無症状の場合;入居翌日を1日目と
して7日目まで症状が出なければ 8 日目に解放される
・有症状の場合;症状が無くなってから 1 週間程度経ったのち、
2 度の PCR 検査でいずれも陰性の場 合解放されるが、
この場合は14 日以上になる可能性が高い。
※有症状の定義;37.5℃以上の発熱、咳、喉の痛み、鼻水、
下痢、食欲低下、だるさ、味覚障害など 食事は 1 日 3 度
(8 時、12 時、18 時に)お弁当で支給される
外部から荷物を送ってもらうことも可能。ただし検査が入り
アルコール、ナイフなどは不可。
Amazon で注文することも可能。ただし賞味期限が当日の
食品(お寿司、サンドイッチ、ケーキなど) は不可。
滞在中のリネン類の交換はなし。
衣類の洗濯などを依頼することも不可。
 お酒とたばこは不可。
お部屋から外部への荷物の発送は不可。 以上です。
簡単ではございますが今回の出張で感じた様子をまとめさせて
いただきました。 皆様の海外への旅がスムーズにいける
参考にして下さい。