NO.56 魅惑のウイーン「スイーツ探訪」
世界有数のスイーツ天国ウイーンは640年にわたるハプスブルグ帝国と切り離せない。
アジア・アラブなどの近隣諸国から様々な菓子がもたらされ王室御用達のコンデトライ(菓子店)
の手により当時贅沢であった砂糖を使ったスイートから新鮮な生クリームやチーズを使った
スイーツは王室の権力を土台に発展しこの町の文化として市民に広がってきた。
ご当地の有名な名店の自家製ケーキのいくつかを紹介しよう。
最も有名なのはウイーンを代表する「ザッハトルテ」。ウイーンには、2軒の「ザッハトルテ」の
お店がある。
それは、ザッハトルテのご本家争いから始まる。ザッハーとデーメルが本家争いをしたことで
有名になった。発端は、経営困難になったザッハーがデーメルに資金助力を求めその
見返りにザッハートルテを作ることを認めこと。
しかしザッハー側は、デーメルに「オリジナル」表示禁止裁判を起こし1962年「トルテは
両方販売して可能」と言う判決で解決。現在は、レシピも公開され何処でも味わえるようになった。
■甘党必見「お薦めのカフェ」
◇ザッハー
1832年16歳のフランツザッハーが考案したザッハートルテのカフェ。
トルテのスポンジは、しっとり、真ん中にアプリコットジャム層がある。
ザッハーホテル内の深い赤と純白、金で統一された優雅な店内でオリジナルをお楽しみ!
◇デーメル
ハプスブルグ家専門ベーカリーで店の紋章も王家の双頭の鷲。ヨーゼフ&シシー皇帝夫妻も
通った。トルテのスポンジは、軽めの食感、ジャムは入らない。
◇そのほかのお薦めカフェ
ハイナー(伝統のスイートが揃う王室御用達の老舗ウイーン市内に3店)
オーバラーシュタットハウス(甘さ控えめのケーキが女性に人気7店舗展開)
ゲルストナー(帝国オペラ劇場/ウイーン万博のケータリングで王室御用達店の方学期を
得シシー縁のスミレ菓子、みやげ物もそろえている)
パルメンハウス(王室庭園敷地内の大温室を改装して営業。
1901年完成のユーゲントシュティル様式、夜はバーとしても人気がある。
※マリーアントワネットが愛したケーキ「クグロ不」(アーモンドやレーズンが入ったリング型の
パンケーキ。フランスアルザス地方の伝統菓子&メランジェでお楽しみ下さい!