NO.158.私が好きなPalau de la Musica Catalana カタルーニャ音楽堂

     

  Palau de la Musica Catalana カタルーニャ音楽堂


  華麗な装飾に満ちた大ホール、カタルーニャ音楽の美しき殿堂


 



バルセロナと言えば、天才ガウディが有名であるが私個人は


ドメネクのほうが私に合っている。


中世の町並みが残る旧市街のゴシック地区。カテドラルや王の広場がある


中心部からライエタナ通りを北西に歩き、そこからサンペレ通りに入って
見えてくる
リィイス・ドメネク・イ・モンタネールの傑作
「カタルーニャ音楽堂」。


まず眼を奪われるのは、ファサードの装飾の華々しさ!


レンガの外壁には、民衆と騎士を題材にした彫刻が配置され、バルコニーの
柱の上には
ベートーベンやワグナーの胸像がみえ、柱には花の彫刻が
あしらわれ「花の彫刻家」
ドメニクの作品らしく纏め上げられている。


圧巻は2階の大ホール!合唱隊が描かれた天井のステンドグラス、舞台の壁や
左右の彫刻群
壁や柱を埋め尽くす色鮮やかなモザイクスタイルが渾然一体と
なり華麗な装飾美の世界を
生み出し、外光が降り注ぐ開放的な空間は
素晴らしい!


華麗な装飾美のなかでの音楽はまばゆく響きこの繊細さは,教え子の
ガウディを超えているといえる!


ガウディも良いけれど、もう一人のバルセロナの巨匠の建築の魅力をたのしみたいなら昼間に訪れるのをお薦めする!




リュイス・ドメネク・イ・ムンタネー
Lluís Domènech i Montaner)


(1850,12/21-1923,12/27)スペインバルセロナ生まれ、カタルーニャの建築家。
カタルーニャのムデルニズムやアールヌーヴォーに影響を及ぼした。
同時に、政治家としても活動した。建築に関心を持ち、自らが学んだバルセロナ建築学校で若くして教授となった。この地位にあったために、カタルーニャのムデルニズマはどうあるべきか大きな影響を与えた。
建築家としてのドメネクは、当時流行していたヒスパノ=アラブ様式の
特別な装飾、
そしてムデルニズマの特徴である湾曲したラインとを
組み合わせた、合理的な構造を
持つ建物を建てた。
現在のバルセロナ動物学博物館は、元々は1888年に開催されたバルセロナ万博
の際にレストランとして建てられた。ドメネクはこの建物で鉄構造と
セラミックを組み合わせる技術を用いた。
この技術は、1908年にカタルーニャ音楽堂建設においてさらに改良された。
バルセロナ建築学校の教授時代の教え子には、後にライバルとなる
アントニオ・ガウディがいた。