NO145.スローフードって何?

「スローフード」
1986年にイタリアのブラという田舎で自然発生した言葉で、「ファーストフード」主体の
「スピード化社会」に対抗して、食事本来の楽しさや大切さ、文化を見直そうという
コンセプトの言葉である。

最近、良く耳にする「スローな」と言う氾濫している冠言葉。スローな旅、スローフード、
スローな生活、etc—- スローと付けている間違いだらけの言葉達・・・・
ちなみに、スローフードと言うフードは存在しない。
そもそもこの運動は、イタリアで起こり、世界中で食べられるMマークのハンバーガーにを
筆頭にファーストフードに対するアンチテーゼで昔ながらの製法、食材、地域性や風土に
根ざした伝統的手作り食品を見直し再解釈することである。
イタリアでは、東西南北地理的にも変化に冨み、歴史的にも都市国家が独自の文化を生み出し
食文化も多様でバラエティに富んでいるが、EUの食品規制で「非衛生」と認められた食品は
絶滅の危機に瀕している。
例えば、カビだらけの熟成されたチーズや虫入りのチーズ、動物の血を使った生タイプの
サラミなど伝統的である事は、現代の衛生観念からすれば「非衛生的側面フード」になる。

「スピードに束縛され、日々食習慣を見失いつつある現状からの脱却が、急務となっている今日。
ファーストフードを食べることを強要されてきた結果、ファーストライフという名のウィルスに
感染する人が年々増加している。
我々人間は、「人間らしさ」を取り戻す為、イタリア「スローフード協会」では下記の運動をしている。
①消えていく恐れのある伝統的な食材や料理、質の良い食品などを守る
②質の良い素材を提供する小生産者を守る
③子どもを中心に、消費者に味の教育を進めること。

要は、イタリアの個性豊かな伝統に裏打ちされた各地のワインやチーズや
バリエーションに富んだイタリア料理を「ゆっくりお喋りを市ながら楽しむ事」!

しいて言えば、
その土地土地の産物を大事にし! イタリアの家庭料理、郷土料理、伝統料理を
守っていこう!!
って感じでしょうか。
イタリアは、「食の国」ユックリリズムのイタリアの田舎を、美味い料理とワインを楽しみに
旅の計画を思い立っては如何ですか!