NO.222.ノルマンディーと映画

ノルマンディーと映画


「シャバラバダ、シャバダバダ…」のメロディーでおなじみの
クロード・ルルーシェの
映画「男と女」(1966)。アヌーク・エーメと
ジャン・ルイ・トランティ二ャン
演じる大人の恋の舞台となったのは、アンニョイな
雰囲気漂うオフシーズンの
「ドーヴィル」でした。海岸に続く650mの板張りの散歩道
‘レ・プランシェ’や
伝統的木造建築の邸宅や高級ホテル、有名ブテックが並ぶ街並みは優雅そのもの。
撮影が行われたホテル「バリエール・ノルマンディ」は、今も大人のカップルに似合う、
町一番の高級ホテルです。

毎年9月には、アメリカ映画祭が開催され、ハリウッドスターたちが集う海岸通りは
華やかな気分にあふれます。3月はアジア映画祭が開催されます。

ノルマンディを舞台にした映画で忘れてはならないのがジャク・ドゥミ監督、カトリーヌ・
ドヌーブ主演の「シュルブールの雨傘」(1964)シュルブール駅での恋人たちとの
別れのシーンは、哀切あふれるテーマ曲とともに映画ファンの心に永遠に残っています。
撮影に使われた傘屋さんは、今も健在です。
フランスで一番美しい村の一つ
「リヨンス・ラ・フォレ」では、そのまま映画のセットになりそうな古い町並みを
生かしてクロード・シャプロルの「ボヴァリー夫人」(1991)が撮影されました。
1933年にジャン・ルノワール監督も映画化していますがその時のロケ地も同じ
「リヨンス・ラ・フォレ」でした。
田園の中に佇む村の風景は、原作で描かれた
19世紀半ばのノルマンディ-そのものです。
ノルマンディーの名画のシーン探訪や田園風景や田舎街道を巡りシードルやカルバドス
を味わう旅はいかがですか?