ザクセン王国の首都「ドレスデン」で心に残った「フラウエン教会」

ザクセン王国の首都「ドレスデン」で
心に残る「フラウエン教会」

  

机の整理をしていたら数枚の絵ハガキが出てきた。
コロナウィルスで海外旅行に行けない昨今「自分の部屋の
断捨離でもしたら」と奥さんからせかされて棚の上に
長年置いたままの「あかずのボックス」を整理していたら、
数年前にドイツ政府観光局のお世話で視察してきた際の
思い出の資料と絵葉書がでてきた。

 

その中の一枚の写真に思い出がよみがえってきた。
「エルベの真珠/エルベのフィレンシェ」と讃えられる
「ドレスデン」は戦争で壊滅的被害を受け、長い年月を経て
歴史的建造物の多くが再建され修復された
「フラウエン教会」の絵葉書だ。

 

古都、ドレスデンは、ドレスデン宮殿、ツヴィンガー宮殿、
ゼンパーオパーなど華やかな建造物は訪れる者にかっての
華やかな宮廷文化を忍ばせてくれる。
その中でも、こんなことが可能なんだと思ったのが
「世界最大のパズル」と騒がれたドレスデンの
「フラウエン教会」が再建されたこの写真。
第2次世界大戦で破壊された建物の破片を可能な限り元に
戻すという再建方法で破片の数は、30万個以上。
1990年7月ドイツ統一の3ヶ月前マルクト広場に
瓦礫の山が長い間崩れたままの状態で50年近くそこに
積み上げられていた。
この時期に不可能を可能にする「教会再建計画」が始まり、
あの瓦礫を一づつ元の場所に戻すと言うのだ!
なんとも気の遠くなる途方もない話だ!
 
無数の瓦礫を並べ、番号をつけ、コンピューターで調べて,
もとの場所に戻す。
そんな永遠に終わらないような作業で再建工事がスタート。
2006年完成予定が思いかけず資金が集まった為
2005年10月に完成する。
30万個の瓦礫がはめ込まれ外壁がまだら模様になっている。
石の色が違うのは、石職人が新しい石を彫ってはめ込み
完成した証拠である。
再建の過程を知った時、いかに戦争が浅はかなことか
改めて思い知らされる。
戦争では一瞬の内にすべてが崩壊してしまう・・・
それを元に戻すのにどれだけの労力と莫大な費用が必要か?
まだら模様は2度と戦争を起こしてならないことを我々に
伝えてくれる。
そんなことを教えてくれる心に残る「フラウエン教会」。
コロナウィルスが落ち着いたらTommyおススメの
「ザクセン王国の首都ドレスデン」を旅してみては…

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