NO.5 DENHAAGフェルメールの珠玉の名品をじっくり味わってみたい!


「デン・ハーグ」・・・。この町は、国会議事堂をはじめ政府機関、各国大使館などが置かれている政治都市。国際間の紛争を解決する国際司法裁判所もあり、ベアトリクス女王が居住される宮殿「ハウステンボス」もあり「ロイヤル・シティ」とも呼ばれている。
この街を訪れる多くの人の目的は、何と言ってもフェルメールの絵画ではないだろうか。彼の作品は、世界でも小品が30点余りしかない。その中の奇跡の絵がマウリッツハイス美術館に展示されている。
映画でも有名になった「真珠の耳飾りの少女」と「デルフトの眺望」の2作品は、レンブラントやルーベンスと共にオランダの国宝的存在であり、この水辺にたたずむ小さな館に17世紀フランドル絵画の名品が展示されている。ここは絵画が描かれた時代の雰囲気まで味わうことが出来る貴重な場所といえるだろう。
デン・ハーグから市電で行くことが出来る「デルフト」は、画家フェルメールの生誕の地であり、デルフトブルーで有名な陶器の町として知られている。フェルメールの傑作「デルフトの眺望」の面影を残すこじんまりとした運河沿いの散策は、是非ともお薦めしたい。マーケットの立つ日には、運河沿いに所狭しと並ぶ露天を覗いて頂きたい。地元の人達に混じってこの街の活気を感じてくれればフェルメールの世界の中に没頭できること間違いなし。