No.164誇り高き塔が聳えたつ世界遺産の町「サン・ジミニャーノ」

限りなく中世に近い天空の町
 誇り高き塔が聳えたつ世界遺産の町「サン・ジミニャーノ」


車でサン・ジミニャーノへ向かう時、遠くに見える砂色の棒を集めたような景色が段々
近づいてくると、きっと誰かが声をあげる!「あ、サン・ジミニャーノだ」!
例え道に迷ったとしても「塔」を目指せば良い!
サン・ジミニャーノは、ご存知のように【塔の町】。
塔は、12~13世紀に冨と権力の象徴として競って立てられた。最盛期には、72本あったという。
現存するのは14本のみだが充分なインパクトを残す。
1日あれば徒歩でも回れてしまいそうな町に50mほどの塔が14本聳え建つ。
住人以外の車での立ち入りは、禁止されているので、観光客は徒歩で世界遺産の町に
入らなければならない。

入り口の門から連なるサンジョバンニ通りには、名産の白ワインや民芸品を扱う店が続き
300mほど進むとチステルな広場に出る。広場の真ん中には、13世紀の井戸があり
それを囲むようにホテルやカフェがあり、この絶好のロケーションで飲む地元の白ワインや
オリーブは格別美味い!一息入れた後は、広場の左前方に進めば、ドゥオーモ広場に行き着く。
ここで塔が光の角度で様々な影を作り、街の表情がかえる姿は素晴らしい。
お勧めは、ポポロ宮の塔。塔は、四角い螺旋階段で、床は鉄網のメッシュ状なので、足元がすけ
恐い人にはお勧めしませんが、しかし、ここで一番高い塔ですので、他の塔も見下ろすことが
出来、トスカーナの平原を遥か遠くまで見渡せる光景は、絶対喜んでいただけるはずです!


長い階段は無理、という方は、中心から少し離れた城砦跡の上に行くと、町を横から
見渡すことができます。城砦の外は静かで、緑に溢れたのどかな原風景でごゆっくり楽しむ
事が出来、小さな街なので地図は必要なく建物に沿って、誘われるままに上に歩いていけば
良いのです。それだけでこの町の魅力が良くわかると思います。